20世紀文学史上最大の問題作。原著刊行から半世紀をへてようやくその全貌を日本語で読めるようになった。その魅力と奥深さとは──。 モーリス・ブランショの『終わりなき対話』が刊行されたのは一九六九年。ほぼ半世紀の時を経て、この伝説の書の邦訳がいま私たちの元に届けられるのを目の当たりにして、深い感慨に耽るのは私だけではないはずだ。『文学空間』や『来るべき書物』がいち早く刊行されていたにもかかわらず、翻訳大国である日本で、この主著がこれまで訳されなかったことは驚きだが、この遅配には幾つかの理由がある。 単線的に進むことのないテクスト群の内容はきわめて明晰でありながら、いざ翻訳を試みれば、その内容の豊穣さに比例するように、多くの困難に遭遇するのは必至だ。文学的センスはもとより、ギリシャから現代哲学までの該博な知識なしには歯が立たないからだ。フランスで研鑽を積み、文学と哲学の両分野に通暁した新しい世代
NEWS+TOPICS2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『影の越境をめぐって』谷川雁[著]2022年8月27日お知らせ2022年9月発売:『戦闘への招待』谷川雁[著]2022年8月25日お知らせ2022年9月発売:アルトー・コレクションIII『カイエ』アントナン・アルトー[著]荒井潔[訳]2022年8月23日書評黒木秀房氏書評『ちいさな生存の美学』ダヴィッド・ラプジャード2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:『マダム・エドワルダ』ジョルジュ・バタイユ[著]阿部静子[訳]2022年7月26日お知らせ2022年8月発売:アルトー・コレクションII『アルトー・ル・モモ』アントナン・アルトー[著]鈴木創士・岡本健[訳]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『原点が存在する』谷川雁[著]2022年7月14日お知らせ2022年8月発売:『工作者宣言』谷川雁[著]202
40 (1) 1947 1948 (2) Le règne animal de l’esprit (3) 1949 77 (4) (5) (6) (7) (8) C D Die absolute Freiheit und der Schrecken Werk (9) die Sache selbst, la Chose même 78 (10) immédiatement grande merveille (11) (12) (13) (14) réalité publique 79 (15) (16) 80 (17) substance conscience de soi (18) (19) s’aliéner (20) (21) 81 acte (22) (23) (24) (25) 82 il n'y eut plus que de l'être (26) [ ] 83 négati
2014年 12月 29日 コメントは受け付けていません。 モーリス・ブランショ――不可視のパートナー クリストフ・ビダン 上田和彦・岩野卓司・郷原佳以・西山達也・安原伸一朗訳 A5判上製/623頁/定価8000円+税 978-4-8010-0027-8 C0098 好評発売中! 装幀=西山孝司 「顔のない作家」の写真を暴露するような伝記ではなく、ブランショの生と作品を批判的な精神を保ちながら丹念に読み、ブランショにおける「自伝的なもの」を炙り出そうとする、モーリス・ブランショ評伝の決定版。 《いまだかつてない爆発〔……〕の起こった世界に属する「最後の人」「ありふれた人」としての彼の生を書くということ。ブランショは絶えずそうしなければならなかった〔……〕エクリチュールから生へ、生からエクリチュールへと向かうこの絶え間ない動きを書くことは、あらゆる伝記において賭けられていなければならない
紙には、そして世界には表裏がある—— 装幀者・菊地信義インタビュー 〈後編〉 聞き手・構成:戸塚泰雄(nu) 1970年代前半に独立して以来、日本におけるブックデザインを牽引してきた菊地信義氏。1万2000点以上にも及ぶ膨大な彼の仕事は、どのような眼差しによって作られてきたのでしょうか。2014年7月まで神奈川近代文学館で開催された展覧会「装幀=菊地信義とある『著者50人の本』展」の会期中、文学と装幀を取り巻く状況に対しての今現在の思いを尋ねてきました。 ※「装幀=菊地信義とある『著者50人の本』展」の会期は終了しています。 【以下からの続きです】 装幀者・菊地信義インタビュー 1/2「自分が求められていないときに、どうしたら振り向いてもらえるか。」 一行目としての装幀 ──展覧会の入口に展示されているモーリス・ブランショ『文学空間』は、菊地さんが大学生の頃に近所の書店で造本に惹かれて購入
PDFで読む テオドール・W・アドルノ(1903-69),モーリス・ブランショ(1907-), クレメント・グリーンバーグ(1909-)。 ドイツ,フランス,アメリカと国籍こそ違いながら,ほぼ20世紀の同時代を生きた3人。それぞれ,音楽,文学,美術という領域において,重要な批評のディスクールを残した,あるいはいまなお実践しているこの3人。 しかし,この3人の批評言語が何らかのかたちで関係づけられたり,あるいはあからさまに比較されたりするようなことは今まであまりなかったのではないだろうか*1。たしかに,たとえばアドルノは,シェーンベルクとストラヴィンスキーを論じた『新音楽の哲学』の序論で,グリーンバーグの1939年に発表された論文「前衛と通俗物」に言及しているし*2,またブランショは,評論集『終わりなき対話』に収められている「アルス・ノーヴア」と題されたトーマス・マンといわゆる「新ウィーン楽
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