これは、第1報、第2報からの続き。 9.いばら姫-「眠れる森の美女」の話 100年の眠りの呪いにかけられた王女が王子様の出現によって目覚めるという物語。古い民話である。 バーン=ジョーンズは、モリス商会の装飾タイルのデザインで成功を収めて、このテーマの画を描き始めた。最初の小さな「いばら姫」シリーズ(プエルトリコ・ポンセ美術館)は、横長の油彩画《いばらの森》・《王宮の会議室》・《ばらの木陰》3点で構成されているもので、1871-73年に制作された。 これよりも大きい第2の「いばら姫」シリーズは、1890年に完成したもので、第1の「いばら姫」シリーズの3点に《王宮の中庭》を加えた4点構成となっている。 バーン=ジョーンズは、このテーマに関連した素晴らしい習作を数多く制作している。今回展示されている6点のグワッシュ《王宮の中庭・習作-連作「いばら姫」》↓もこれに含まれる。 また、同じテーマの油