このサイトは、平成16年に公開した「インキュナブラ -西洋印刷術の黎明-」をリニューアルしたものです。内容は当時の記述に基づいています。従来のサイトは、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)でご覧いただけます。
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ドイツで印刷術発明200年祭が祝われ、初期印刷史に関するMallincrodt: De ortu ac progressu artis typographicaeが刊行された。
本が巻物から冊子に変わったのが4世紀後半と言われます。6世紀の政治家・学僧カシオドルスはその著『学術教程 (Institutiones) 』の中ですでに製本について述べていますが、当時の製本はコプト式と呼ばれる技法でした。インキュナブラ時代の製本技法は8~9世紀のシャルルマーニュ帝の時代 (カロリング朝時代) に確立されたもので、それまでのコプト式の製本より堅牢な本ができるようになりました。その特徴は折丁を背バンドという支持体に固定するように綴じてあることで、本の背にこぶのように突起した部分が見られることです。また中世の写本は獣皮の上に書かれていましたので反ったり、しわがよりやすく、それを防ぐため重量のある表紙をつけ、さらに金属の留め金 (clasp) をつけて本をきちんと閉じておくようにしたものもあります。本は横にして置かれるのが普通でしたので、表紙の四隅や中央に飾り鋲 (boss) を
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インキュナブラという言葉はラテン語incunabulumの複数形incunabulaで、「揺りかご」という意味から転じて「出生地」「初め」を意味します。本の世界では、金属活字により印刷され、印刷年が1500年以前のものをインキュナブラと呼んでいます。1500年という区切りは世紀の変わり目という便宜的なもので、1501年から本の姿ががらりと変わったわけではありません。本の姿の変わり目は1530年頃にあるともいわれています。金属活字による印刷術を発明したとされるのはヨハン・グーテンベルク (c.1400-1468) で、1640年には印刷術発明200年祭が行われました。この時初めてインキュナブラという言葉が使われたようです。 出典:De Vinne, T. L. : The invention of printing. London, 1877. 【VF5-Y305】 この図は15世紀のミニア
いよいよfrgmのルリユールサロンが始まります。 新作展示のほか、ご蔵書のルリユールについてご相談を承ります。 素材の見本など手に取ってご覧頂けるこの機会に、是非お出かけください。 レ・フラグマン・ドゥ・エム ルリユールサロン ―書物への偏愛― 第一回 「書物の源流を辿って」 日時:2012年11月17日(土)・18日(日)・19日(月) 11時~18時 *18日は15時より、レクチャー参加者のみのご入館となりますのでご了承ください。 場所:広尾YYZ 東京メトロ広尾駅1・2番出口より徒歩8分 □ お問い合わせ・ご相談 フォーム 嗜好・蒐集の対象は様々でも、全ての愛書家が等しく抱くのは、印刷された文字を載せた紙からなる冊子への愛情にほかなりません。 書物を構成する要素であるタイポグラフィー・活字・挿画は五百数十年前に遡る活版印刷術の発明により新たにもたらされ、テクストや造本と共に発展と洗練
Eleuterylida女王の前に跪くポリフィーロ(『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』の挿絵) 『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』(ポリフィルス狂恋夢[1]、Hypnerotomachia Poliphili)は、1499年にヴェネツィアで出版されたイタリア・ルネサンスを代表する挿絵入りの本で、主人公ポリフィルスが夢の中で、不思議な動物や妖精などに出くわしながら、恋人ポーリアを探し求める物語である。『ポリフィロの夢』とも呼ばれる。「Hypnerotomachia」とはギリシャ語のhypnos(夢)+eros(恋)+mache(戦い)で、つまり、題名は「ポリフィーロの夢の中の恋の戦い」という意味になる。 印刷史初期の本としても有名だが、インキュナブラの中でもとくに名高い挿絵入りの本である。初期ルネサンス様式で描かれた緻密な木版画の挿絵を伴う、格調高いページ・レイアウトのデザインはグーテンベル
紹介 西洋中世の書物の大半は絵入りである。特に、写本から印刷本への移行期に当たる15-16世紀には、写本、印刷本を問わず多くの挿絵入り本が制作されて広範な読書層を獲得した。工房生産の時祷書写本、木版画による挿絵を多用して印刷された時祷書、「羊飼いの暦」として知られる実用的教訓書などはその代表例である。これらの書物は、挿絵とテクストとのあいだにダイナミックな相関性を作り上げ、読者層の実用的だが限定的なリテラシーを想定して、読者に書物を視覚的に読むことをうながしている。 目次 序章 中世写本のイメージとテクスト 1 教会によるイメージの擁護 2 中世写本の挿絵の類型 3 コンピラティオとミセラニー性 4 西洋中世の書物生産と流通 第一章 時祷書のテクストとパラテクスト 1 書物としての時祷書 2 時祷書の利用の実際 3 時祷書の基本的構成 4 時祷書の制作と書籍工房 5 活版印刷による時祷書
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