ジャン=ジャック・ルソー、文学の嘘と政治の虚構 セルジュ・マルジェル著/堀千晶訳 A5判上製/218頁/定価3000円+税 ISBN978-4-89176-936-9 C0010 12月21日頃発売! 権力に抵抗する戦略的無為とは? ルソーのテクストを精読し、緊密に絡み合った文学と政治の権力の構造を暴き、 解体する、デリダの高弟による、新たなルソー論。 文学/政治の欺瞞に抵抗する、ルソー/マルジェルの戦闘的エクリチュール。 アルトー、ド・マン、ラクー=ラバルト、ナンシー、そしてデリダを越えて
『化学教程』は、一言で言えば、ルソーによる「化学の教科書」である。これを意外だと思う人も多いであろう。というのも、ルソーに対する私たちのイメージは、学問や都会的生を批判し、素朴な未開人を愛し、人民主権を打ち立てた人であり、あるいは反対に、自らの子供を孤児院の前に置き去りにする冷酷な思想家であり、または性的倒錯者というイメージを私たちはルソーに対して抱いている。そして、一番有名なルソー像は、「自然に帰れ」というルソーであろう(実際に、このようなことをルソー自身は述べていないし、彼の思想においてもこの言葉は間違っている)。 そのようないわゆる「非理系」的ルソー像を払拭するかのような作品がこの『化学教程』なのである。当時、化学は最先端の学問、技術であった。時代の最先端に位置するこの学問をルソーは大学の講義に出席したり、実際に実験をおこなったりして学んでいた。そして、その学びをルソーは1206枚の
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